ミステリと言う勿れが最近、人気ですね。
ドラマ化される前も人気の高い漫画でしたが、ドラマ化されて更に人気が加速しているように見えます。
そんな話題作ですが、実はパクリ疑惑や盗用の問題がありました。
そちらについて今回はまとめています。
【ミステリと言う勿れ】パクリ疑惑と元ネタ
「ミステリと言う勿れ」は、漫画家の田村由美さんによるミステリー漫画です。
- 作者:田村由美
- 出版社:小学館
- 掲載誌:月刊フラワーズ
- 連載期間:2016年11月28日〜
主人公の久能整が自身に容疑をかけられた殺人事件の内容を解決していくと言うストーリーです。
「ミステリと言う勿れ」のパクリ疑惑
「ミステリと言う勿れ」のパクリ疑惑となった画像がこちらです。
こちらは「ミステリと言う勿れ」3巻の「父親たちに実験をする….」からです。



- 父親たちを集める
- 簡単な計算問題を出して解かせる。
- 当然父親たちは時間内に解けると思う
- テスト中に邪魔が入って時間内に解けなくなる
- 「こんなに邪魔されたらできない」と父親たちが怒る
- 主催者に「これが子育てをする母親たちの毎日なんです」と言う
といった内容です。
ミステリと言う勿れの元ネタとされているツイート
水木ナオさんと言う方がツイートされている内容です。
父親教室の体験学習でテストが配られた。「30分でそれを解いて下さい」だが看護師が話しかけたり電話を始めたりと邪魔をして、結局誰も解けなかった。苛つく彼らに看護師は言った。「予定をこなしたくても邪魔が入って達成感を味わえない。それが赤ん坊を抱える母親の気持ちです」 #twnovel
— 水木ナオ (@nayotaf) January 26, 2015
主催者が看護師に変わっていたり、制限時間が30分から1時間から変わっていたりするものの確かに似ています。
【ミステリと言う勿れ】パクリ疑惑のその後
SNSを見ていると2021年8月頃からパクリ疑惑が起こっていて問題となっていたようです。
そして騒動が大きくなり、「ミステリと言う勿れ」の連載誌である月刊フラワーズが謝罪しました。
「『ミステリと言う勿れ』第3巻episode4-4の実験のエピソードは、水木ナオ様がTwitter上で発表した著作を、実際に行われた実験であると誤認したまま描いたものです。この実験により救われている人が多いのではと感じ、ぜひ作中で紹介したいと思ってしまいました。事実かどうかの確認を怠ったのは本当に迂闊だったと猛省しています。水木ナオ様に深くお詫び致します。また、素晴らしいお話を引き続き使用させていただくことをご快諾くださったことに心より感謝致します」
引用元:Jーcast
実は私も「ミステリと言う勿れ」の読者ですが、この部分に関して読んだ時に「父親ってそんなもんだよね」と共感しました。
実際にそういう社会実験があったんだろうと思いましたし、そこに対しては疑いの余地がありませんでした。
恐らく筆者の田村先生もそのように思ったのだろうと思いますが、SNSが発達した世の中だから「オリジナル」なのか「どこからかの引用」なのかちゃんと見極める必要があるということですね。
しかし田村先生と元ネタの水木ナオさんは円満に解決されたみたいでよかったです。
「ミステリと言う勿れ」だけじゃない最近の盗用問題
同じ小学館からの発刊で「Cheese!」という月刊誌がありますが、そちらも盗用問題がありました。
こちらは漫画家の藤間麗先生が連載されている「王の獣」で、主人公がつけている口狐面が狐面デザイナーさんの許諾を得ずにデザインを使用してしまった問題です。
経緯については狐面デザイナーさんが詳しく記載されています。
【デザイン盗用について】
— W.無色@狐面デザイナー (@w_musyoku0) June 7, 2019
①小学館Cheese!
連載漫画「『王の獣』藤間麗」 にて
口狐面「紫陽花」の盗用では、
という報告があり
編集部様から「作元の許諾が必要と認識していた」と返答頂きました。
この段階では、誰でも間違いはあるし
直ぐに解決するだろうと考えておりました。 pic.twitter.com/hHMjiRrTug
狐面デザイナーさんのツイートによると、
- 出版社から「謝意表明」「顛末の説明」を「誌面、サイト、SNSにて文面公開」および「出典明記」を約束
- 後日「公式の文書を編集部運営のSNS上で発表することはできない」との返答があったと報告
- 「公式文書」について「盗用明記」を拒否され、理由が漫画家さんの為ではない理由だったため納得がいかず
- 文面は直近の月刊誌に記載、解決
- 企業対応に疑問が残る
と記載されていました。
「ミステリと言う勿れ」と「王の獣」の盗用問題の違い
どちらの問題も元ネタの方は「誰にでも間違いはある」と言うスタンスで、漫画家の方に対して寛容な姿勢だと思います。
ただその後の企業側の対応が誠実なのかで元ネタの方の心象が変わっているイメージです。
今回はどちらも小学館ですが、編集部によってきっと対応方針が違うのだと思われます。
最近では漫画家のきたがわ翔さんのトレパク疑惑やイラストレーターのnagoさんのトレス疑惑が問題となっています。