眞子さまが「複雑性PTSD」を患っていらっしゃることを公表されて数日が経ちました。
ワイドショーでも複雑性PTSDについて取り上げられたり、この病名に対する認知度が広がりました。
一方で眞子さまが複雑性PTSDではないのではないかという人の声も。
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眞子さま公表の複雑性PTSDはずるい?
宮内庁が眞子さまが複雑性PTSDを患っていると発表
宮内庁の秋山室長によると、眞子さまは2018~19年ごろから中傷を正すことが難しく、人間としての尊厳が踏みにじられていると感じるようになったという。
これまで恐怖感を再体験(フラッシュバック)することもあり、「幸福感を感じるのが難しい状態にある」そうです。
現在の公務や、結婚の準備に支障はないものの、秋山室長は「周囲の方々の温かい見守りがあれば、健康の回復は速やかに進むと考えられる」と発言されました。
眞子さまの複雑性PTSDの発表はずるい?
世間は眞子さまが中学生から患っていたとされる複雑性PTSDをこのタイミングで発表されたことに違和感を抱く人が多いようです。
精神科医や当事者団体がコメントを発表
精神科医 和田秀樹医師の発言
精神科医の和田秀樹医師はPresident ONLINEの中で、『眞子さまは複雑性PTSDなんかではない』という発言をされています。
コメントを一部抜粋したものはこちらです。
- 1991~94年にアメリカに留学して以来、この疾患に向き合ってきた私は、宮内庁のその後の説明を聞くにつけて、腰を抜かすほど驚いてしまった。
- 実際、この診断基準(国際的な診断基準の最新版(ICD-11))で挙げられている逃れることが困難もしくは不可能な状況で、長期間・反復的に、著しい脅威や恐怖をもたらす出来事の例としては、「反復的な小児期の性的虐待・身体的虐待」のほか、「拷問」「奴隷」「集団虐殺」が挙げられている。けっして悪口レベルの外傷的体験などではない。
- 秋山医師は、「複雑性PTSDは言葉の暴力、インターネット上の攻撃、いじめ、ハラスメントでも起こる」と拡大解釈をしたわけだ。 実際、インターネット上の誹謗中傷で自殺する人もいるのだから、私もその可能性を否定するつもりはない。
- 眞子さまの場合、もし、環境が変わり周囲の批判がなくなった結果、秋山医師が断言したように「健康の回復が速やかに進むとみられる」ならば、それは複雑性PTSDなどという心の重病でない。もちろん、私は直接診察したわけではないので100%そうだと言い切れないが、眞子さまに関してはおそらく適応障害(この疾患の詳細は、拙著『適応障害』宝島社新書を参照いただきたい)にあたるのではないかと思う。
引用元:President ONLINE
和田秀樹医師によると、眞子さまは適応障害なのではないかとおっしゃっています。
日本複雑性PTSD当事者支援協会のコメント
眞子さまの報道を受け、日本複雑性PTSD当事者支援協会の方が「眞子様への複雑性PTSD診断に関する報道について」という題名でコメントを出されています。
一部抜粋したものはこちらです。
- 当事者の方々への社会からの新たな誤解や偏見などが起きる可能性について、私ども日本複雑性PTSD当事者支援協会は、非常に危惧しています。
- 今回の情報に関して、多くのマスメディアが、複雑性PTSDという診断名で報じたことについては、非常に不安を感じています。
- この記事をご購読くださっている皆さまは、すでに複雑性PTSDの真実について、ご存知のことと思います。
この日本複雑性PTSD当事者支援協会の方が作られた「複雑性PTSDとは?」という動画が公開されていますので、気になる方はどうぞ。