高梨沙羅選手が挑んだ「北京五輪・スキージャンプ混合団体」でまさかの事態に発展しています。
日本代表の高梨沙羅選手が飛んだジャンプは1回目で103メートルで第2位になりましたが、まさかのスーツの規定違反で失格。
「記録なし」という結果となってしまいました。
一体、なぜこんなことが行ったのでしょうか?
高梨沙羅がスーツの規定で失格!
高梨沙羅選手が「北京五輪・スキージャンプの混合団体」でスーツの規定で失格となってしまいました。
高梨沙羅選手だけではなく、オーストリア、ドイツ、ノルウェー(2人)の計5名が失格処分となりました。
大手スポーツ紙によるといつもとは違う全く異なる測り方でスーツを測られたと記載されています。
2回目のジャンプで同違反を受けたシリエ・オプセット(ノルウェー)は、「何を言えばいいのか……」と悔しさを滲ませながらも、こう証言した
「彼らは全く異なる方法でスーツを測定していて、これまでは違う方法で立つように言われた」
引用元:The DIGEST
スポーツ競技における「失格」ですと、ドーピング剤を使用したとか、フライングスタートとかそういう類はあると思いますが、スーツの規定違反とは驚きですね。
スキージャンプのスーツの規定違反にSNS上の声
SNS上の声を拾っていくと、スーツの規定違反に関しては概ね下記の意見に集約されているようです。
- 国際大会に出ている選手たちがスーツで失格ってあり得る?
- いつもの測り方とは違うってどういうこと?
- 5人が失格するなんて尋常ではない。
スキージャンプのスーツの規定違反に専門家は?
スポーツに明るくない私でも流石に世界大会で5人も失格者が出るというのは、少し異常な気がしますし、未然に防ぐことはできないのかと思いますよね。
スポーツ社会学者の溝口紀子さんは以下のように説明されています。
ジャンプスーツはユニフォームではなく、道具として取り扱われています。
これは他の競技も一緒で、水泳の水着、柔道の柔道衣も同じです。
柔道衣も大会前、試合直前に検査が行われます。
もし試合直前の検査で規格に合わない場合は、道衣を交換させられます。
その場合、大会主催者が用意した道衣に着替えさせられます。
他の競技のルール運用と比較すると、ジャンプスーツの運用は、抜き打ちで選手を選び、飛んだ後に、ジャンプスーツを測定するルールの運用はあまりにも不公平で行き過ぎたルールの運用だと思います。
引用元:Yahooニュース
溝口さんの解説ですと、以下のことが言えると思います。
- ジャンプスーツは道具の一部
- ルール運用に問題がある
では国際スキー連盟の規定ではどのようになっていたのでしょうか?
国際スキー連盟(FIS)の規定とは?
国際スキー連盟(FIS)の規定では「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーにたいしプラス2センチから4センチとする」と決められているそうです。
国際スキー連盟(FIS)の規則では「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」と決められている。シーズン初めに計測し、数値を提出するため、体重の変化などで誤差が出てくるケースはある。そのため「スーツ規定違反」は珍しいことではないが、北京五輪の大舞台で起きてしまった。
引用元:日刊スポーツ
珍しくはないと大手スポーツ紙は報じていますが、4年一度の大舞台なので選手たちは細心の注意をしていたと思うんですよね。
ルールの規定違反の詳細として、高梨沙羅選手の場合は「両太ももの部分が2cm大きかった」と説明されていたようです。
個人戦と同じスーツを着用していた選手も多いでしょうし、高梨沙羅選手も同様だったことから検査方法に疑問を抱いてしまう監督がいたというのも納得ですよね。
高梨沙羅選手は先日行われたスキージャンプ個人戦で「もう出る幕がないかもしれない」と言っていたことに続き、今回の失格とあってメンタルが心配です。
「結果を受け入れているので、もう私の出る幕ではないかもしれない。やっぱり頑張っても結果を残せなかったら意味がない。私の頑張りが足りなかったんだと思う」
引用元:サンスポ