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M-1錦鯉優勝はやらせではない理由2つ。審査はミスコンと同じ原理。吉本興業主催で「吉本枠」ある?

2021年度のM-1グランプリが終わり、錦鯉が優勝を飾りました。

毎年M-1グランプリが終わるたびに「今年の優勝者は面白くない」「やらせだ!」と言ってくる人が一定数います。

そんなわけないと思いつつ、錦鯉は10大会ぶりの吉本興業以外の優勝者とか聞くとちょっと怪しいかも?と疑いたくなる気持ちも出てきます。

そこで今回はM-1グランプリがやらせではない理由をご紹介したいと思います。

Mー1グランプリ錦鯉優勝がやらせだと思われる理由

引用元:Twitter

まずM-1グランプリがやらせだと思われてしまう理由についてまとめました。

  • 吉本興業所属の事務所が多い
  • 審査員と世間のお笑いがずれている

特に2021年の王者錦鯉は芸風から叫んでいることが多く、面白くないと思ってしまった方も多いようです。

それではなぜ本来ならばつまらないと思われている人が優勝することができているのでしょうか。

本当にやらせなのでしょうか?検証してみました。

M-1グランプリ主催は吉本興業で「吉本枠」ある?

引用元:Twitter

M-1グランプリがやらせだと思われる理由について「吉本興業の芸人が多い」という意見があります。

しかもM-1グランプリの主催は吉本興業とテレビ朝日。

吉本興業からすれば多額のお金を出資して番組を作って、優勝させて、王者は稼いでもらって出資金を回収したいという意図がなんとなく見えますよね。

しかも今年優勝した錦鯉は10大会ぶり吉本興業以外の所属芸人からの優勝ということで、疑惑が増します。

ただこれには理由があって、決勝進出しているお笑い芸人自体がほとんど吉本興業に占められている実情があります。

M-1グランプリのファイナリストはほぼ吉本興業所属

次の表はファイナリストに進出した9組の中に吉本興業所属の芸人が何組いるか、また優勝者は誰で所属はどこなのかを示しています。

吉本興業所属の芸人優勝者
第1回7組中川家(吉本興業)
第2回4組ますだおかだ(松竹芸能)
第3回6組フットボールアワー(吉本興業)
第4回8組アンタッチャブル(プロダクション人力舎)
第5回8組ブラックマヨネーズ(吉本興業)
第6回8組チュートリアル(吉本興業)
第7回7組サンドイッチマン(グレープカンパニー)
第8回7組NONSTYLE(吉本興業)
第9回7組パンクブーブー(吉本興業)
第10回7組笑い飯(吉本興業)
第11回5組トレンディエンジェル(吉本興業)
第12回6組銀シャリ(吉本興業)
第13回9組とろサーモン(吉本興業)
第14回9組霜降り明星(吉本興業)
第15回9組ミルクボーイ(吉本興業)
第16回4組錦鯉(ソニー・ミュージックアーティスツ)
参照元:https://www.kodomomatsuri.com/m1-rekidai-jimusho/

並べてみると2021年以外にほとんどが吉本興業所属の芸人がファイナリストに名前を連ねています。

先ほどの表にあった通り、2021年以外はファイナリストに吉本興業所属の芸人が名前を連ねています。

これは「吉本枠」があっても不思議ではない気がします。

もちろん吉本興業が他の事務所と違い、「劇場」や「養成所」を持っているためお笑い芸人を目指す人が集まりやすい環境にはあり一概に言えるものではありませんが、可能性はゼロではないと考えられます。

「吉本枠」がある可能性はあるが優勝者には興味ない

ただ吉本興業が王者を決めているかというと、それは違うと思います。

M-1グランプリはこれから売り出したいと思うお笑い芸人の格好の宣伝の場です。

だから吉本興業としては出来るだけ所属芸人の露出を増やしたいと考えているのではないでしょうか?

先日優勝しした錦鯉が、SNSでも挙がっていたように「面白い」「面白くない」で意見が分かれます。

これは「お笑いの好みは千差万別である」ということを表していると思いませんか?

つまり、誰がどう気に入るか事務所すらわからないのです。

例えば「キモ可愛い」の代名詞になったアンガールズも「きもい」で終わっていた可能性はありますが、世間が「可愛い」と認めたことで「きもかわいい」となりました。

ある意味、M-1グランプリは公開実験場に近いといえます。

そのため吉本興業はもしあるとしたら「吉本枠」を使ってたくさんの芸人をテレビに出演させ、視聴者の反応を見える場として活用しているともいえます。

M-1グランプリの審査員と世間とのズレはミスコンと同じ理論

突然ですが、行動経済学のケインズの美人投票という理論は知っていますか?

投資の世界では有名な話ですが、

多数の投資家の好みによって銘柄が取引され、その結果が価格に反映されるとする考え方。英経済学者のケインズが提唱しました。投資家の個人的判断によって銘柄を投資するのではなく、大多数の投資家から人気を集めるであろう銘柄に投資する行為が、美人コンテストで最も票を集めると思われる女性を選ぶ行動に似ているとの見方が由来になっています。

引用元:三井住友DSアセットマネジメント

例えばミスコンで「Aさんという人が自分は好みだが、ウケそうなのはBさんだな。Bさんに入れておくか」というような感じで、結果を見ると「あれ?なんでこの子が選ばれたの?」みたいなことになるようなことです。

つまり自分の本意ではない人を選んでいる可能性があります。

M-1グランプリでも同じことが言えるかと思います。審査員は誰を選んでも必ず批判が一定数起こります。

そのため審査員の中にこの「美人投票」の考え方が左右されて「ダウンタウンの松本さんがめっちゃウケてたから点数高めにしておこう」とか「面白いと思うんだけど、最近の流行りじゃなさそうなんだよな〜、点数を低めにしておこう」とかそういうことが審査員の中で起こっている可能性はあります。

まとめ

M-1グランプリは優勝者のヤラセはなさそうだと考えています。

ただ色々な情報、心理戦は繰り広げられていそうですよね。

純粋にお笑い番組を見て笑って年越しをしたいものです。

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